こうじょう雅之武⼈画師10周年記念特別展 XR展示を開催
大日本印刷株式会社(DNP)は、神田神社(東京都千代田区)公認のもと開発した「神田明神CG空間」を公開しました。
このCG空間は、DNPが文化・芸術関連のデジタルアーカイブ事業で培った3D(3次元)レーザー計測技術やCG技法を用いて、神田明神の境内や御神殿などの構造・意匠を忠実に再現したものです。神田明神の伝統と文化に触れ、新しい文化の創造と人との交流につなげていく場として、インターネット上で公開します。
第1弾の企画として、6月4日(土)~7月10日(日)に神田明神資料館で開催される「こうじょう雅之武人画師10周年記念特別展」の作品の一部を「神田明神CG空間」で展示しています。
また、DNPがAKIBA観光協議会とともに開発した「バーチャル秋葉原」とも連動し、千代田区秋葉原エリアと神田明神を基点とした国内外へのコンテンツ発信と、XR(Extended Reality)を活かした多様なコミュニケーション施策を展開していきます。
*「神田明神CG空間」URL → https://virtual-akihabara-web.com/kandamyoujin-kojomasayuki10th/
【「神田明神CG空間」の特長】
神田明神は2030年(令和12年)に創建1300年の節目を迎えます。DNPは東京都千代田区と千代田区観光協会の協力のもと合同会社AKIBA観光協議会とともに秋葉原エリアのXRまちづくりを推進しており、その一環として今回「神田明神CG空間」を開発しました。国登録有形文化財である御神殿を高精細CGで再現するとともに、所蔵資料もインターネット上のデジタル仮想空間にて発信します。
1.デジタルアーカイブ事業等で培った高精細CG技術を活用
「神田明神CG空間」は、DNPがデジタルアーカイブ事業等で培ってきた、立体物をレーザーで計測する技術や高精細撮影技術、多くのアングルで撮影した被写体のデジタル画像を統合して3DCGを作成するフォトグラメトリ技術などを活かして制作しました。関東大震災で被災した後、1934年(昭和9年)に再建された御神殿の構造や意匠も忠実に再現しています。
2.国内外への神田明神の歴史と江戸文化の情報を発信
「神田明神CG空間」では、神田明神資料館で開催されるイベントと連動して、神田明神の歴史や浮世絵をはじめとした所蔵する資料をインターネット上に公開していきます。これらの展示によって、国内外の人々は、Webブラウザを通して江戸の文化に触れることができます。
3.千代田区秋葉原エリアのXRコミュニケーション事業とも連動
DNPは、自治体や施設管理者の公認を得ながら、現実(リアル)の街と並列で仮想(バーチャル)の街や施設を開発し、人々の体験価値を高めていく「XR(Extended Reality)コミュニケーション事業」を展開しています。2022年4月に、千代田区秋葉原エリアの新しい価値創出をめざして「バーチャル秋葉原」を公開しており、「神田明神CG空間」との連動を図っていきます。日本のコンテンツ文化を国内外に発信し、秋葉原および神田明神を基点とした人との交流の場を育んでいきます。
【こうじょう雅之武人画師10周年記念特別展の概要】