滋賀県中小企業団体中央会は、滋賀の歴史・風土の中で培われた独自の技術や作り手のコダワリを発信するPRイベント「JIBASAN しが 2k540 ~温もり感じる*滋賀のモノづくり~」を東京・御徒町の「ものづくり」をテーマとしたアトリエショップ「2k540 AKI-OKA ARTISAN」(ニーケーゴーヨンマル アキオカ アルチザン)において、平成28年9月17日(土)~19日(月・祝)に開催します。
今回は、滋賀県の9つの地場産業から4つの産地(高島扇骨・湖東麻織物・彦根仏壇・信楽陶器)の組合が出展。扇子の土台となる扇骨を制作する最終工程、「締め直し」の実演や、信楽焼きの作陶実演が行われるなど、伝統工芸士の技術とコダワリを間近で体感していただけます。また、かつて彦根藩に上納され、近江商人によって全国に広まり、現在では国の伝統工芸品に指定されている「近江上布」の機織りと手績み(てうみ)の実演と体験、彦根仏壇の伝統技法による数珠ブレスレットづくりのワークショップも開かれます。
滋賀県では、地域ならではの歴史・風土によって育まれた、地域経済の基盤をなす産業が9つの産地を形成しています。現下の地場産業には、安価な海外製品の流入や人々の生活様式の変化、消費者ニーズの多様化といった様々な変革の波が押し寄せており、機能・性能・価格といった従来の価値観だけではなく、新たな付加価値をもった商品開発や海外展開などを開拓しようとする動きが活発化しています。
また、あらゆるモノが溢れる時代において、地域で生まれた商品が宿す「物語性」や作り手の「こだわり」を伝えることで、消費者の共感・感動を醸成し、量産品には真似のできない感性的な価値を生み出す取組みも始まっています。
<「JIBASAN しが 2k540 ~温もり感じる*滋賀のモノづくり~」の開催概要>
【名 称】JIBASAN しが 2k540 ~温もり感じる*滋賀のモノづくり~
http://www.jrtk.jp/2k540/info/archives/8157
【日 時】平成28年9月17日(土)~19日(月・祝)11時~19時
※最終日(9月19日)は18時まで
【場 所】東京都台東区「2k540 AKI-OKA ARTISAN」
※JR秋葉原駅より600m JR御徒町駅より300m
【出展内容】滋賀の地場産業職人による実演・ワークショップ
1.滋賀県扇子工業協同組合【高島扇骨】
琵琶湖の西部・高島は、300年以上の伝統と全国シェア約9割を占める扇骨の産地です。竹を切る、削る、磨く…1本の扇骨は34もの工程を、それぞれの職人が分担して仕上げられます。
実演では、扇骨づくりの最終工程である「締め直し」を行います。高島扇骨の繊細なものづくりをご覧ください。
2.滋賀県麻織物工業協同組合【湖東麻織物】
湿潤な気候と鈴鹿山系の湧水に恵まれた琵琶湖の東部に広がる地域は、室町時代から続く良質な麻織物の産地です。今回は、「近江上布」の機織りと手績み(てうみ)の実演を行います。
<手績み体験>体験料:300円 所要時間:15~20分 ※9月18日・19日のみ
近江上布生平の伝統技法の手績み。大麻の繊維を手で糸にし、キーホルダーとして持ち帰れます。
<大麻のお守り袋づくり>体験料:800円 所要時間:20~30分 ※9月18日・19日のみ
製麻(せいま)を手で撚(よ)って、ひもを作り、大麻で作ったお守り袋に通します。
3.彦根仏壇事業協同組合【彦根仏壇】
丹精込めた細工と優れた耐久力。高級仏壇として名高い彦根仏壇は、7つの工程を「工部七職」と言われる専門職人が心をこめて、伝統技法を駆使し制作されます。
<数珠ブレスレットづくり>体験料:500円 所要時間:15~20分
4.信楽陶器工業協同組合【信楽陶器】
信楽焼は鎌倉時代中期より続く日本六古窯のひとつに数えられる焼き物の産地です。伝統工芸士による実演では、ろくろ成形の作陶実演を行います。